独自の研究開発に裏打ちされた機能性の高いスニーカーを作るブランド、リーボック(Reebok)。
最盛期では北米の大手スポーツ用品ブランドの中でも1位2位を争う規模で一世を風靡し、常に高い完成度と優れたデザイン性を両立させた人気スニーカーを多数排出してきました。
ハイテクスニーカーブームを牽引したリーボック(Reebok)の歴史を紹介していきます。
リーボックってどんなブランド?
国内でも非常に人気の高いスニーカーブランドであるリーボック(Reebok)は、グローバルメッセージを「YOUR MOVE」とし、スニーカーなどの製品開発以外にも、フィットネスプログラムの提供や消費者参加型のスポーツイベント等も行っています。
1990年代において「PUMP SYSTEM」等のハイテクスニーカーを多数排出した事で「技術に裏付けされた独自の研究開発を行い、機能性の高いスニーカーを生み出す」というブランドの認知を得ていて、今もスニーカーブランドの第一線で活躍しています。
2005年にアディダス(adidas)の傘下となり一層ブランド力を高めたリーボックは、買収される以前の年間売上高が3785億円、そして従業員数が9100人の企業でした。
1986年にはスポーツ用品ブランドとして全米1位の売上げを記録する程の規模があり、その後、首位となったナイキ(NIKE)の登場によりアディダス(adidas)との合併に合意し、再びスポーツブランドの首位を奪還する為に研究開発を行っているスニーカーブランドです。
リーボック(Reebok)の歴史
1895年のイギリスにて、陸上選手だったジョセフ・ウィリアム・フォスターが、靴底に釘を打ち付けた「フォスター・デラックス・スパイク」を開発した事で、1900年に「J・W・フォスター」社を設立しスパイクの研究開発を行いました。
このスパイクを使用したアルフ・シュラブが陸上大会で3つの世界記録を出し、その後開発された「フォスター・ポンプ」を使用したハロルド・エイブラハムと、エリック・リデルがフランスで行われたパリ・オリンピックにて金メダルを取得。
この事によってスニーカーブランドとしての地位を固めていきました。
1958年、大会での好成績からスニーカーブランドとして認知され始めて来た事をキッカケに、俊敏さを連想させる動物「ガゼル」の、アフリカでの現地名である「リーボック」から採り、社名をReebok【リーボック】に変更し、陸上競技以外のスニーカーも手がけるようになります。
1979年にはアメリカにおける販売権を獲得し、ランニング用スニーカーの販売をスタートさせ、あの世界的ヒット作となるエアロビクス用スニーカーの「フリースタイル」を発表させました。
それを皮切りにスポーツウェア業界にも進出し、1986年に全米1位の売上げを記録します。
リーボック(Reebok)のスニーカーの特徴
PUMP SYSTEM(ポンプ・システム)
シュータンに設置されたポンプを押す事で、アッパー内部に搭載された空気室へ空気を送り、瞬時に足とスニーカーを密着させて高次元のフィット感を生み出すテクノロジーです。
INSTA PUMP SYSTEM(インスタ・ポンプ・システム)
PUMPシステムを流用し、空気室をそのままアッパーの一部としてしまう事で、大規模な計量化に成功したアッパー・フィッティング・テクノロジーの最終形態です。
HEXALITE(ヘクサライト)
航空宇宙用に開発された特殊素材を使用し、ハニカム構造(蜂の巣のような形)に形勢する事で、計量化と、ショック吸収性を最大限まで高める事に成功したソール・クッショニング技術です。
EASY TONE(イージー・トーン)
バランスポッドと呼ばれる柔らかな空気室をソール前後に配置する事で不安定な歩行感となり、まるで砂の上を歩く様な負荷をかけ、美脚やヒップアップが可能となるフィットネス技術です。
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